今国内の電力エネルギー事業の変化は激しく、この業界に携わる全てのプレイヤーに進化と真価が求められています。
従来の経営スタイルでは対応できない、様々な課題も生まれています。

私は関電工やNECの大企業での事業経営に加え、エフビットコミュニケーションズのような中堅企業、ネクステムズのようなベンチャー、守秘義務上、名前を出せない企業も含めると、今まで20件近くの経営に関わってきました。全て電力・エネルギー領域での経営です。
ある時は、経営技術の専門家(技術士)として、ある時は資金調達を担う立場で、ある時は個人保証をする代表取締役社長の立場で、またある時は株主として。そして私自身は電力・エネルギー業界の改革を担う、I.T.I.の代表です。一貫して電力・エネルギー分野での経営に、当事者として関わる機会はそうあるものではありません。その意味では、電力システム改革をこの身で感じながら、得難しい経験を重ねて来たように感じています。
いつも痛感されるのが、この業界での「経営」ほどやりがいのある仕事はないということで、20件全体でみると、思惑通り!狙い通り成功!と言えるケースは少なく、失敗経験が多いことが事実です。しかし経験を重ねた結果、得られた知恵も数多く、ここ最近に関わる経営や事業ほどうまくいっていることも事実です。

平成から令和へと御代が代わり、日本は新しい時代に入りました。電力・エネルギー事業も新しい時代に入っています。経営のあり方、事業の創り方、ガバナンスの方法、コンサルタントやパートナーの選び方も従来のやり方だけでは通用しない新しい時代に来ています。
同業他社が何をしているかだけを見ている経営では不十分で、それぞれの個人が、それぞれの組織や会社が、電力システム改革の荒波を乗り越え、破壊的イノベーションの大波を自らのエネルギーに転化する時です。新しい和の時代に適合した、成長への道筋を共に創り出し、健全な社会の発展に貢献したいと思います。

令和元年10月15 日
柏崎 和久