1. 過去最高の自分を支える「根っこ」
「57歳。今、自分は過去最高の仕上がりだ」
先日開催されたK-1アマチュア・マスターズの計量器の上で、私はそう確信しました。-70kgへの過酷な減量を経て、研ぎ澄まされた心身。不戦勝という結果ではありましたが、自分との契約を果たした瞬間の漲るエネルギーは、単なるトレーニングの成果ではありませんでした。私を支えていたのは、自分という個体を超えた「命の源流」に触れたという、揺るぎない確信だったのです。
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2. 長女、侑里と描いた「壮大な設計図」
一年前、長女・侑里が「柏崎家のルーツを知りたい」と言い出したことから、私たちの旅は始まりました。彼女は自ら行動し、膨大な量の戸籍を取り寄せ、昔の難解な文字を一つひとつ読み解いていきました。
柏崎家、村上家、南木家……。描き出されたのは、幾重にも重なる命の枝葉が織りなす壮大な家系図でした。それは、私たちがどこから来たのか、どのような想いが繋がれてきたのかを示す「命の設計図」そのものでした。
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3. 「現場」での答え合わせ
経営工学の技術士として、私は理論の重要性を知っています。しかし「経営屋」として、真実は現場にしかないことも知っています。家系図という設計図を手に、私は「答え合わせ」の行動に出ました。
祖父の代以降の墓にはいない、その先の先祖が眠る本家のお墓。探し当てたその場所で、現在墓守をしてくださっている久志さんと対面しました。突然の訪問にもかかわらず、交わした言葉。墓を守り続ける現実的な苦労と、守り抜いてきた誇り。
机上の家系図が、血の通った「事実」へと変わった瞬間、私は自分が決して一人で戦っているのではないことを、細胞レベルで理解したのです。
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4. 戸籍という文化、家族という誇り
この旅を通じて、私は昨今議論されている「選択的夫婦別姓」や戸籍制度の在り方についても深く考えさせられました。
自ら戸籍を遡り、先祖の名を一つひとつ確認する過程で感じたのは、戸籍制度とは単なる行政システムではなく、日本の文化と「家族の歴史」を現代に繋ぐ、かけがえのない絆の記録であるということです。
ルーツを知ることで、私の両親や弟は笑顔になり、行動した娘の侑里は、自分という存在への確かな自信を深めました。家族の歴史を知ることは、自分を慈しみ、より良い社会を造るための「心の土壌」を育むことなのです。
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心に太陽を、現場に情熱を
経営もプロジェクトも、絶えず代謝を繰り返す「動的平衡」の流れの中にあります。
自らエネルギーの源泉となり、周囲の共感を呼び起こし、流れを動かしていく。その「野性的経営」の源は、目に見えない大きな流れへの感謝にあります。
夢に現れた先祖・米吉さんの笑顔、娘と共に歩んだ記憶。これら全てを背負って、私はこれからもビジネスというリングに立ち続けます。
株式会社I.T.I.は、理屈を超えた「情熱」と、歴史を重んじる「誠実さ」を持って、貴社と共に未来を切り拓いてまいります。